一関・平泉

導水路復元、通水 無量光院跡 11月まで公開 往時の姿により近く【平泉】

復元された無量光院跡の導水路を前に説明を行う島原主任主査文化財調査員(手前左)

 平泉町が国特別史跡の無量光院跡で2018年度復元整備した導水路から池への通水が1日、始まった。無量光院跡の導水路は毛越寺の遣水(やりみず)とは異なり石が使われていないのが特徴で、往時により近い姿で通水を行いながら11月末まで一般公開される。

 池に水を引き入れる導水路の遺構は07年の発掘調査で確認され、昨年9月に開かれた平泉遺跡群調査整備指導委員会での承認を経て復元工事を実施。総延長31メートル、幅は最大1・4メートルあり、池の北側を流れる用水路を起点に大きく東側に迂回(うかい)して池に流れ込んでいる。

 一部が後世の削平により不明なため、確認されている形状を参考にしながら遺構を保護するため上部に同様の形状で復元。水路部分の土壌の養生を待って始まった通水では、取水口から流れ出た水がゆっくりと導水路を通り池に流れ落ちた。

 調査に当たった平泉文化遺産センターの島原弘征主任主査文化財調査員は「毛越寺の遣水には石が多く使われているが、無量光院の導水路は9割方石を使わない土作りが特徴。調査では12世紀以降1、2度改修された跡も確認できたので、鎌倉時代中期まで使われていたのでは」と語った。

 無量光院跡は、奥州藤原氏3代秀衡が京都・宇治の平等院鳳凰(ほうおう)堂を模して建立した寺院跡。東西約140メートルの広大な池の中に中島、東島、北小島を配した浄土庭園で、世界遺産「平泉の文化遺産」の構成資産にもなっている。

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