奥州・金ケ崎

打撃好調“伸び盛り” 水沢で田んぼアート見頃 大谷選手、構えもりりしく【奥州】

表情がくっきりと浮かび上がった大谷選手の田んぼアート
「高麗屋三代」も発色良く仕上がった。左から市川染五郎さん、松本幸四郎さん、松本白鸚さんのくまどり

 奥州市水沢佐倉河字北田地内の田んぼアートが見頃を迎えた。同市出身のメジャーリーガー大谷翔平選手の打席での雄姿と、歌舞伎の襲名披露公演で本県にも巡業する「高麗屋」(松本幸四郎家)のくまどりがくっきりと田園に浮かび上がっている。

 事業を通して参加者の交流や食育などを促そうと、同市水沢の田んぼアート実行委員会(森岡誠会長)が取り組んでいる。12年目の今年は、6月2日に一般も交えて6色の苗を田植えし、3週間ほどで稲が色づいた。

 「大谷選手」は約10アール。米大リーグ・エンゼルス入りした2018年に続いて題材とし、打者に専念している今季にちなんだデザインとなった。昨年よりも上半身を大きくクローズアップしており、投手をにらむ表情にも、しっかりと本人らしい雰囲気が出ている。

 「高麗屋」は約30アール。二代目松本白鸚さん、十代目松本幸四郎さん、八代目市川染五郎さんの三代のくまどりが並ぶ。幸四郎さんが原案を手掛けたお墨付きの絵柄。白鸚さんと幸四郎さんは9日に北上市文化交流センターさくらホールで襲名披露口上を含む公演を控えており、良い時期に仕上がった。

 田んぼアートは現地の物見やぐらから鑑賞できる。昨年に続き、大谷選手の絵柄と同じ「顔出しパネル」も用意した。

 見頃は盆ごろまでといい、森岡会長(67)は「大谷選手は『おらほのスター』。地元として今年も応援したいし、長く活躍してほしいと願っている。幸四郎さんが自らデザインしたくまどりの迫力も感じてほしい」と来場を呼び掛けている。

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