北上・西和賀

郷土菓子に人気食材プラス 菅野さん考案「白がんづき」 発酵プルーン活用、特産化期す【北上】

発酵プルーンをトッピングした白がんづきを手にする菅野さん
発酵プルーンの原料となる地元口内町産プルーン

 北上市口内町宝積の農業菅野喜久子さん(55)はプルーン加工食品「発酵プルーン」を活用した郷土菓子「白がんづき」を、同町の産直「あぐり夢くちない」で販売開始した。健康や美容の面で女性を中心に人気食材の一つとなっているプルーンを使った、新たな地元特産品に成長させようと奮闘している。

 半生状の「発酵プルーン」は、同産直を運営する直売センター北上協同組合と菅野さんが設立した同町の口内プルーン加工グループが開発。プルーンは日本で国産品が出回る機会が少ないことから産地限定原料で作られる加工品は希少価値が高く、黒色の発酵プルーンの活用を考える中で、色の映える白色の商品に思いを巡らせ、知人から教わった白がんづきに応用することを思い付いた。

 がんづきは本県で親しまれている素朴な郷土菓子で、小麦粉と砂糖、卵などの主原料に重曹、酢を加え、クルミやゴマ、しょうゆ、みそなどで味付けして蒸し上げて作られる。色の濃い「黒がんづき」に対し、重曹の代わりに牛乳とベーキングパウダーを使い餅菓子のように見た目を白く仕上げたのが「白がんづき」。これに黒色のプルーンをトッピングしている。

 ふわっとした黒がんづきに対し、もちもちした食感が特徴の白がんづき。6月に入り1個税込み200円で、土、日曜日に1日8個限定で販売したところ、毎回売り切れとなる上々の滑り出しとなっている。

 菅野さんは「親しみがないせいか、黒がんづきよりも手を伸ばそうとする人は少ないようだ」としながらも、「黒がんづきと同じように気取らず、農作業の合間や小腹を満たしたい時のおやつなどとして手に取ってほしい」と期待する。「程よい甘酸っぱさが特徴で、料理のレパートリーが広がる。原料と砂糖だけを使った安心できる自然食品。多くの人に手に取ってもらいたい」とアピールし、「口内といえばプルーンと思ってもらえるよう全国に広めたい」と意欲を示す。

 時間がたつと硬くなるため、食べる時に電子レンジで温めて食べると出来たての食感が味わえる。問い合わせは同産直=0197(69)2200=へ。

【発酵プルーン】砂糖を加えた地元口内町プルーンに一定時間温度を加え、染み出すエキス分と分離した後、種を取って乾燥機で水分を飛ばす工程を経て約3日がかりで仕上げる。原料の収穫時期は9~10月。同町では十数軒の農家がプルーンを栽培。1袋100グラム入りの商品を、試作の2016年度は147袋、17年度は450袋を、18年度は677袋を販売した。

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