一関・平泉

花泉・佐藤さん 亡き妻と約束のハス 苦労の末、見事大輪【一関】

佐藤さん方の池で咲き誇るハスの花

 一関市花泉町永井字鴻ノ巣の農業佐藤良雄さん(73)方のハス池で、花が咲き始めた。15年前に亡くなった妻の啓子さんを思い栽培を続ける佐藤さんは、淡いピンクの花びらを見詰めながら「今年もきれいな花を付けてくれた」と喜んでいる。

 栽培は「ハスの花が見たい」と啓子さんが佐藤さんに願ったのがきっかけだった。啓子さんの通院の付き添いや仕事に追われ、最後まで花を見せる事ができなかった佐藤さん。約束を果たそうと、啓子さんが亡くなってからすぐに自宅の休耕田を利用してハスを植え始めた。

 種は通信販売で購入。小さなため池を作って栽培していたが、上手く生育しなかったという。新たに広さ約30平方メートルのため池を2カ所整備して植え替えたところ、順調に成長し、4年程前から開花するようになった。

 毎年6月後半から10月まで花を付ける。池の中の雑草は手取りで除去しており、今後は養分が減った泥の入れ替えも行う予定だ。

 佐藤さんは「中尊寺に問い合わせたり、野生のハスの種を探したり、ここまで育てるのに苦労した」と試行錯誤の日々を振り返る。池の北東側には啓子さんが眠る墓地があり、「生きている間に見せることはできなかったが、やっと咲いたぞと伝えたい」と優しい笑顔を見せる。

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