県内外

岩手の文化理解へ意欲 中国雲南省訪問団 中学生が知事表敬

県庁で本県との友好促進を誓う中国雲南省の青少年訪問団

 中国雲南省の中学生で構成する青少年訪問団は16日、県庁の達増拓也知事を表敬訪問し、さらなる友好促進を誓った。21日まで県内に滞在し、地元の中学生と交流するほか、世界遺産「平泉」などの観光を通じて岩手の歴史や文化にも理解を深める。

 県は2010年の上海万博への共同出展で同省と交流したことを縁に、13年に友好交流協力協定を締結。15年から青少年交流を開始した。

 5回目となる今回は、中学生16人と引率4人が15日に本県入り。県庁では達増知事と懇談し、訪問団代表の呉彤さん(14)が「盛岡はエコへの意識が高く、落ち着いた印象。学校訪問やホストファミリーとの交流が成功することを期待する」、帳皓凱さん(14)は「若者の素晴らしさに触れ、岩手の文化についても知りながら楽しく過ごしたい」とそれぞれ意欲を語った。

 達増知事は「本県の復興状況やラグビーワールドカップ(W杯)への盛り上がりなどを見て感じたことを、帰国してから周囲の人たちに伝えてほしい。今回の訪問が皆さんにとって実りのあるものになれば」と歓迎した。

 訪問団は東日本大震災で津波被害を受けた釜石市や、世界遺産に登録された平泉町の中尊寺を見学するほか、岩手大教育学部附属中学校や釜石東中学校を訪れ、各校の生徒と交流を深める。10月には、本県から同省へ高校生を派遣する。

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