車掌気分でアナウンス JR盛岡車両センターまつり
JR盛岡支社が主催する「盛岡車両センターまつり」は25日、盛岡市の同センターで開かれた。家族連れや鉄道ファンら約1600人が来場し、SL銀河をはじめとする車両展示や車掌体験などの催しを楽しんだ。
同センターは列車の点検施設で、普段は一般公開していない。同まつりは鉄道に一層親しんでもらおうと開催し、今年で4回目となる。
今回は初公開となる蒸気機関車「SL銀河」の客車をはじめ、東日本大震災からの復興支援を目的に大船渡線で運行している「ポケモントレイン」など10種類が展示された。このうち東北線で運行する「ジパング」では、子供たちが車内アナウンスを体験。平仮名で書かれた原稿を手に、「この列車は盛岡発、一ノ関行きです」「本日はJRをご利用いただき、誠にありがとうございました」などと呼び掛け、車掌気分を味わっていた。
父親と来場した安達弘毅君(10)=東京都墨田区=は「列車はいろんな場所に行けるから好き。アナウンスも楽しかった。またやってみたい」と喜んでいた。
このほか、線路点検に使用するレールスターの乗車体験や、SL銀河客車のプラネタリウムを上映するコーナーもあり、人気を博していた。
同まつり実行委の伊香拓馬委員長は「多くの人に楽しんでもらえてありがたい。今後も車両を整備し、環境改善を図りたい」と話していた。