花巻

命育む水辺に理解を 矢沢でゼニタナゴ保全活動【花巻】

希少種ゼニタナゴを守るため網で稚魚の捕獲に汗を流す参加者

 矢沢地域の自然保護を考える会(菊池統一会長)は4日、花巻市矢沢地内のため池や水路で夏の自然観察会を開いた。保全活動に努めているゼニタナゴの稚魚を捕獲や別の池に移し替える作業などを通して、参加した小学生らが全国的に希少な淡水魚を守る活動や生育に必要な水辺環境を学んだ。

 環境省のレッドリストに掲載されている天然記念物のゼニタナゴの保護に取り組む同考える会が、毎夏に取り組んでいるもので水田脇の水路で稚魚の生育状況を確認しながら、捕獲と池に移し替える活動を通して、地域の自然環境に理解を深めてもらおうと毎年実施している。

 14回目の今回は地域住民と子供のほか、生物多様性の維持に努める活動に取り組んでいるアイシン東北(金ケ崎町)とグループ社員ら計40人が参加した。水田脇の水路状の池を巡りながら、網でゼニタナゴの稚魚をすくい上げて捕獲。ため池では釣りざおで糸を垂らし、保全の障害となるアメリカザリガニの捕獲にも汗を流した。祖父と妹と参加した矢沢小学校2年の中島真愛さんは「網を静かに入れたらゼニタナゴを捕まえることができた。大きく育ってほしい」と願っていた。

 考える会では、アイシン東北や県農業共済組合の協力を受け、水源地裏山や水田畦畔(けいはん)の草刈りなどの保全活動に当たっている。うち、アイシングループは全国5カ所で保全活動を通じて自然共生社会の構築に努めている。社員と一緒に参加したアイシン東北の長田剛代表取締役社長は「童心に帰ったように捕獲を楽しむことができた。工場での生産には多くの水を使うので、希少な魚と環境を残していくことが使命だと思う。引き続き協力していきたい」と話していた。

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