花巻

観光名所、足元も美しく イギリス海岸 児童ら散策路補修【花巻】

イギリス海岸散策路の補修作業を体験する児童。コンクリートの表面に好きな形の石やクルミを敷き並べた

 宮沢賢治がこよなく愛した花巻市上小舟渡の北上川河畔・イギリス海岸で7日、地元の小学生が参加して川沿い散策路の補修作業が行われた。老朽化した歩行者用手すりの基礎部分を直す作業を手伝い、多くの人が訪れる観光名所の景観美化に一役買った。

 北上川への愛着を深め、子供たちに夏休みの思い出をつくってもらおうと、国土交通省岩手河川国道事務所水沢出張所(川口高雄所長)が企画し、2年ぶりに実施した。地元小舟渡地区の花巻小学校児童26人と保護者、同出張所、施工業者の小田島建設(北上市)、イギリス海岸の管理などを行うドーバーファーム市民の会の約70人が参加した。

 炎天の下、子供たちは老朽化が目立つ手すりの木製基礎部分をコンクリートに替える作業を体験。縦1メートル、横30センチ、深さ20センチの木製基礎を撤去した跡にコンクリートを流し込んでならし、石やクルミの殻をはめ込んで美しく仕上げた。

 石は同海岸付近で採取されたものが使われ、大きさや形の異なる石を敷き並べた。君塚奏亀君(2年)は「海岸沿いで石拾いや遊ぶのが好き。いろんな石を並べたのでまた見に来たい」、佐藤旬君(3年)は「石に黒い目印を付けて分かるようにした。きょう手伝ったことを忘れないようにしたい」と笑顔で話した。

 川口所長は「賢治さんは参加した子供たちと同じ年頃にイギリス海岸に来て昆虫や石を集めるのが好きだった。作業が令和元年のことなので大人になっても覚えていてくれると思う」と一生懸命に手を動かす姿に目を細めていた。

 同日は、賢治が命名したイギリス海岸や泥岩層から出土したクルミの化石などについて学習。暑さを和らげるため、同市民の会が提供したトマトと竹を使って、流しトマトを楽しんだ。

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