一関・平泉

古里照らすちょうちん せんまや夜市「燈立」再現【一関】

多くのちょうちんの竹ざおを立てる伝統の燈立が行われたせんまや夜市

 一関市千厩町のせんまや夜市(実行委主催)は14日、同町の新町、本町両商店街を歩行者天国にして開かれた。地域に古くから伝わる「燈立(あかしたて)」が再現され、多くのちょうちんの明かりが詰め掛けた家族連れや帰省客を優しく照らした。

 燈立は、竹ざおの四方に張った縄にちょうちんをつるし、初盆を迎える故人の冥福を祈るための行事。今年は本町で午後7時と7時30分、新町で8時の計3回行われた。

 紅白のちょうちんをつるした竹ざおがゆっくりと通りに立ち上がると、薄明かりが夜空に浮かび上がった。ちょうちんを持ち帰ってトイレにつるすと魔よけになるという言い伝えがあり、見物に集まった人たちは揺すって傾けた竹ざおのちょうちんを大事そうに抱えて持ち帰っていた。

 このほか、本町では八幡太鼓ジュニアによる太鼓演奏や「コカコーラ一気飲み世界選手権」などを開催。新町ではバンドやフラダンスグループによるライブに加えて「ゆかた撮影会」が開かれ、家族連れが楽しいひとときを過ごしていた。

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