奥州・金ケ崎

心地よい涼風 笑顔運ぶ 町教委・幼稚園エアコン設置 一部除き運転開始【金ケ崎】

エアコンからの涼風に大喜びの三ケ尻幼稚園児ら

 子供たちの熱中症対策として金ケ崎町教委が2018年度から町内小中学校と幼稚園で進めてきたエアコン設置工事のうち、町立幼稚園4園で一部を除いて設置が完了し、22日に運転を開始した。心地よい涼風に園児らは大喜びで、園生活を元気いっぱいに過ごした。

 町教委事務局によると、近年の猛暑に起因する児童生徒らの熱中症対策として、国の18年度補正予算による「ブロック塀・冷房設備対応臨時特例交付金」を活用し、町内小学校5校、中学校1校、幼稚園4園の普通教室を中心に計98室(普通教室76室、特別教室13室、その他教室9室)に空調設備を設置する工事に着手している。工事に関する事業費は合わせて1億7992万9000円。

 このうち、幼稚園は普通教室のみ15室で六原、三ケ尻、永岡が各3室、南方が6室。業者からの機材納入が早かったことで、19年度増改築に伴う電源工事の関係で設置が遅れる南方の4室を除き、盆明けまでには設置工事が完了した。

 22日は三ケ尻幼稚園(及川克弘園長、園児21人)で、町教委事務局や工事関係者のほか、同園4、5歳児16人も出席してエアコン運転を開始する式を5歳児の教室で行った。千葉祐悦教育長は「まだまだ暑い日が続く。快適な幼稚園で楽しい生活を送って」と呼び掛けた。

 エアコンのスイッチが入り、涼しい風を受けて園児たちは大はしゃぎ。年長児の谷地美莉奈ちゃん(5)は「涼しかった。今まではプールに入っても暑かった」と設置に笑顔を見せ、年長組担任を務める同園の佐藤恭子副主任教諭も「涼しい場所があると子供たちの体も休まる。活動も快適に進められる」と語っていた。

 南方幼稚園の残る工事分は工期内の20年1月末までに設置を予定。また、小中学校については機材納入を経て、冬季休業期間を利用して設置工事を進め、年度内に完了させる見込みだ。

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