花巻

郷土の秋、優雅に 13日から花巻まつり 風流山車、神輿パレード

本番を目前に稽古に励む横笛教室の参加者

 420年以上の歴史を誇る花巻まつり(実行委主催)は、13日から15日まで花巻市吹張町、上町、大町の「おまつり広場」で開かれる。12団体による豪華絢爛(けんらん)な風流山車をはじめ、106団体・119基が参加する予定の神輿(みこし)、鹿踊(ししおどり)・神楽権現舞のパレード、花巻ばやし踊りパレードなどがにぎやかに繰り広げられ、花巻の秋を盛り上げる。

 神輿や風流山車は3日間とも運行。神輿は初日40基、中日103基、最終日40基が登場する予定で、中日は子供神輿と一般神輿の2部構成でパレードを行う。風流山車は初日、種火をちょうちんで分けて一斉に付ける点灯式を実施。最終日の午後7時30分からマルカンビル交差点で行われる大手締めにも参加する。

 このほか、初日の神楽権現舞パレードは22団体、61頭、270人、群舞かがり火鹿踊は7団体、中日の鹿踊パレードは20団体、167人、最終日の花巻ばやし踊りパレードは11団体、695人といずれも昨年と同規模の参加が見込まれている。

 期間中、併催行事として午後2~9時に「おまつり広場」周辺に屋台村を開設。午前10時~午後6時(最終日は5時)は市民体育館で花巻まつり特産品フェアが開かれ、初日は午前10時のオープニングで餅の振る舞い、14、15日は正午から市役所新館前で餅まきが行われる。

 同市大通りのなはんプラザでは午後1時30分~3時30分に花巻郷土芸能祭が開かれる。

もうすぐ本番! 最終練習 親子横笛教室

 13~15日に開かれる花巻まつりに向け、花巻ばやしを奏でる横笛の稽古が大詰めを迎えている。花巻ばやし保存会(佐藤良介会長)が主催する親子横笛教室は8日、花巻市上町のまちなかビジターセンター前で最終回の練習を行い、参加者が情緒豊かな音色を響かせた。

 市無形民俗文化財に指定される花巻ばやしは「京都祇園囃子(ばやし)」の流れをくみ、優雅で格調高い旋律が特徴。同まつりでは、各町内会による風流山車運行や花巻ばやし踊りパレードで演奏が繰り広げられる。

 同教室は文化庁の伝統文化親子教室事業の一環で、20年近く前から祭りに合わせて開催。今年は児童19人、一般43人が参加して7月28日から5回の練習が行われ、同保存会が指導に当たった。

 最終回は約20人が参加し、本番を想定した繰り返し演奏や、山車が小休止した時に奏でる「裏ばやし(停車ばやし)」の練習などが行われた。

 花巻小学校6年の高橋美鈴さんは校内の発表会に向けて参加したといい、「高い音を出すのが難しいけど思ったような音色が出るようになってきた」と話していた。

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