一関・平泉

五感市に学ぶ取り組み 県南局WS参加学生 佐々木社長(平泉・翁知屋)が説明

佐々木社長から五感市の取り組みを学ぶ東北学院大の学生

 県南広域振興局の地域課題解決型ワークショップ(WS)「わたしと岩手の研究所」の参加学生は12日、平泉町平泉にある秀衡塗製造販売元の翁知屋(佐々木優弥代表取締役社長)を訪れ、県南の特色ある産業への理解とファンを増やすことを目的に東北初のオープンファクトリーとして2018年に開催された五感市について学び、地域づくりの在り方を探った。

 同WSは仙台圏の学生を対象に7月にスタート。今回は地域のニーズの発見をテーマに13日まで行われ、東北学院大の学生14人が参加している。

 佐々木社長は18年11月に奥州、一関、平泉の3市町で開かれ、今年も11月に開催が決まっているオープンファクトリー「五感市」の実行委員会副委員長として「県南の地場産業会社をオープンにし、来場者が五感を使う体験を通じて地域のファンを増やし、交流人口の拡大や地域活性化を狙いにしたイベントだ」と説明。

 富山県高岡市で行われている地元企業と学生との先進的な取り組みなども紹介した上で、学生ができる五感市への関わり方として▽来場者を周遊させる仕掛けづくり▽仙台と岩手県南とを行き来させる仕掛けの考案▽マーケティングターゲット提案-などを示し、「自分で興味があり、できそうなところから始めてみよう」と呼び掛けた。

 観光地域づくりのかじ取り役を担うDMOに興味があるという遠藤瑞紀さん(地域構想学科2年)は「五感市のような取り組みは学生が参画していくことでさらに可能性が広がると感じた。ワークショップに参加した学生として、今後このようなオープンファクトリーに関わっていきたい」と意欲を見せていた。

 佐々木社長の説明を聞いた後、学生は花巻市大迫町に移動し、ブドウ園などを訪問。13日は遠野市で「遠野物語」を中心とした地域文化を発掘、発信する組織の活動を学ぶ。

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