「東北復興の一翼担う」 トヨタ東日本 宮内氏 社長就任へ抱負【金ケ崎】
金ケ崎町に岩手工場を持つトヨタ自動車東日本(本社宮城県大衡村、資本金68億5000万円)は、代表取締役取締役社長(トヨタ自動車執行役員)に現取締役(同)の宮内一公氏(63)が10月1日付で就任する。13日の就任会見で宮内氏は「東北のものづくりの力をグローバルに発信していくことが果たすべき重要な役割。今後とも東北復興の一翼を担ってまいりたい」と決意を示した。
宮内氏は1980年4月トヨタ自動車工業(現トヨタ自動車)入社。常務役員、専務役員などを経て2016年4月トヨタコンパクトカーカンパニー(TCカンパニー)プレジデント、19年1月執行役員。また、16年4月からトヨタ自動車東日本(TMEJ)顧問、同6月から取締役を務める。
宮内氏は「プレジデントとしてトヨタのコンパクト車の企画、開発、生産までの全体の責任者として役割を担ってきた。屋台骨を支えるのがトヨタ自動車東日本。経営トップをワントップにするのは、TMEJが東北で培ってきた強みをトヨタのグローバル化にもつなげていき、グループ全体の力に変えていきたいという新たな挑戦への思いから」と語った。
「東北を基盤に世界一の魅力あるコンパクトカーを作り、生産を通じ、東北にものづくりの輪を広げ、オールトヨタで東北復興、地域活性化に貢献していきたいというTMEJ設立の精神はこれからも変わることはない」と力を込めた。
現代表取締役取締役社長の白根武史氏(67)は、代表取締役取締役会会長に就任。白根氏は「ますます東北が元気になれるよう皆さんと一緒に進めてまいる」と述べた。