神の絨毯アピール 栗駒山観光誘客へ 一関市 紅葉全面にポスター作製
一関市は、岩手、秋田、宮城3県にまたがる栗駒山(1626メートル)の紅葉を広くPRしようと、新たに栗駒山観光ポスターを作製した。「神の絨毯(じゅうたん)」とも称される神秘的な景観を強調しており、ポスターを通じて首都圏をはじめ全国からの誘客を図る。
栗駒山は秋の紅葉時期には、ナナカマドやドウダンの赤、ダケカンバの黄に針葉樹の緑が絶妙に組み合わさり、自然の美を演出する。インターネットの紅葉ランキングでも毎年上位となるなど全国的にも人気を誇る。
しかし、今年は岩手側登山道の定番「須川コース」が昭和湖付近で高濃度の硫化水素ガスが観測され一部立ち入り禁止となったことなどが影響し、登山客は減少傾向にある。一関市側から頂上への登山はできないという誤解もあるといい、市ではこれからの秋の観光シーズンに多くの人を呼び込もうと、新たにポスターを作製した。
ポスターには「通称『神の絨毯』。登山家たちから、日本一との呼び声高い紅葉です」と書かれ、鮮やかに色づく様子を画面いっぱいに紹介している。
B1判で1500枚作製。このうち1300枚は首都圏をはじめJR東日本管内の主要駅に10月2日まで掲示される。
市観光物産課の藤倉忠光課長は「栗駒山の紅葉を見たことがないという人にポスターを通じて知ってもらい、ぜひこの紅葉に合いに来てもらいたい。温泉やおいしい食事を堪能してもらうことで一人でも多くの一関ファンを獲得したい」と語っている。