花巻

花巻スマートIC事業化 国交省 PAに接続 産業振興に期待

仮称・花巻PAスマートICが整備される東北道花巻PA。国交省の新規事業化を受け、花巻市などは2023年度中の利用開始を目指す

 国土交通省は27日、東北道への接続を目指して県と花巻市が国に申請していた仮称・花巻パーキングエリア(PA)スマートインターチェンジ(IC)について新規事業化を決定したと発表した。接続場所は同市諏訪、大谷地にまたがる花巻PA。来春稼働する北上市の東芝メモリ新工場に最も近いICとなるため、花巻市をはじめ県南地方の産業振興効果などが期待される。事業化決定により県、市、NEXCO東日本は2019年度から5カ年をかけて整備事業を進め、23年度中の利用開始を目指す。

 スマートICは自動料金収受システム(ETC)搭載車専用で、高速道本線やPA、サービスエリア(SA)などに低コストで整備できる。本県では矢巾(矢巾町)、奥州(奥州市)、滝沢中央(滝沢市)の3カ所が利用でき、21年春に平泉(平泉町)の利用開始が見込まれる。

 花巻PAスマートICは、18年8月に国が事業実施の前段となる準備段階調査を採択。今年8月には市や県、国交省東北地方整備局、NEXCO東日本東北支社、県警本部、商工団体、地元コミュニティ会議などで組織する地区協議会が実施計画書を了承したことを受け、同月20日付で国交省と日本高速道路保有・債務返済機構に計画書を提出したほか、同26日に国に対し連結許可申請を行っていた。

 同ICは、北上江釣子ICから北側7・9キロ、花巻南ICから南側1・9キロの地点。上り線は市が整備する市道山の神諏訪線、下り線は同PA北側に立体交差する県道花巻和賀線から、それぞれアクセス道路を通って同PAに連結する構想。総事業費は約20億円を想定し、市負担分は概算で約2億円を見込む。

 今後は県と市、NEXCOとの分担協議や費用・施工などの協定を結んだ後、用地買収などを進める。

 新規事業化の決定を受け、上田東一市長は「当市のみならず県南地域の産業振興や物流の効率化に大きく寄与する。IC周辺地区や、北上市北部地区の住民、周辺の工業団地や立地企業の利便性が格段に向上する。県立中部病院や矢巾町に移転した岩手医大附属病院へのアクセス向上につながり、命を守るICの役割も果たすものと期待される。国交省と県、東日本高速道路の指導、協力を頂きながら23年度中の利用開始を目標にスピード感を持って取り組んでいく」と話す。

 達増拓也知事は「調査開始から1年余りの短期間での事業化決定に感謝する。花巻市から北上市にかけて立地する工業団地や卸売市場からの物流の効率化に加え、医療機関へのアクセス向上による救急医療の確保など多様な効果が発現されるものと期待している。県としては花巻市や東日本高速道路と連携しながら早期完成に向けて取り組む」とのコメントを出した。

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