花巻

賢治の思い詩に乗せて 南城小で熱血授業 19日、学習発表会で朗読【花巻】

落合さん(右)の指導で「あすこの田はねえ」の朗読練習に取り組む南城小児童ら

 花巻市南城の南城小学校(佐々木力也校長、児童448人)の児童たちは、19日に同校で開かれる学習発表会で宮沢賢治の詩「あすこの田はねえ」を朗読する。えふえむ花巻放送局長の落合昭彦さん(55)の指導で練習を重ね、言葉で伝えることの大切さや賢治の思いなどを感じ取っている。

 地域の専門家を講師に招くキャリア教育「本気先生の熱血授業」の一環。同校は賢治祭への参加や同発表会における賢治作品の劇表現に取り組んでおり、今回新たな試みとして朗読を披露する。

 発表するのは、4~6年生の有志27人と南城図書ボランティア「ピノキオ」のメンバー4人でつくる「南城ポラン朗読隊」。練習は9月4日から毎週水曜日に行われており、児童たちが発声や読み合わせを体験した。

 5回目となる2日の練習ではパートごとに持ち場を朗読し、落合さんが声量や発音、テンポ、アクセント、抑揚、単語の切り方などを細かくアドバイス。ピノキオのメンバーと一緒に通し練習も行った。9、16の両日も同校で練習し、さらに完成度を高める。

 「うまい、下手よりも賢治の気持ちになって伝えることが大切。声を出すこと、思いを伝えることはどんな職業でも役に立つので、ゆかりある賢治作品を借りて子供たちに伝える喜びを感じてもらいたい」と落合さん。小笠原唯さん(5年)は「声が大きくなったり小さくなったりしないようにキープすることを教わったので気を付けたい。賢治さんの詩や童話に、もっと興味を持ってもらえるように朗読したい」と意気込みを語る。

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