一関・平泉

金山棚田の存続願い 一関・舞川 守る会などが稲刈り協力

参加者のほか、多くのアマチュアカメラマンも訪れた金山棚田の稲刈り
所有者高齢化で作付け今年限り

 江戸時代後期に開墾されたといわれる金山棚田(一関市舞川)で6日、稲刈りが行われた。所有者の金山孝喜さんが2019年限りの作付けを表明しているものの、参加者は昔ながらの棚田の風景が今後も続くことを願いながら収穫作業に精を出した。

 同棚田は大小約100枚の水田が密集しており、延べ面積は約42アール。現在はこのうち約70枚を稲作に活用している。収穫には同棚田の保全活動に取り組む舞川地区有志による組織「金山棚田を守る会」のほか、市内外からの一般参加者を合わせて35人ほどで作業した。

 参加者は守る会の会員や金山さんの指導を受けながら、刈り取り作業やわらで稲を束ねる作業、稲を乾燥させるためのはせ掛け作業を体験した。大小さまざまな水田の中には、関係者の間で「ブライダル田んぼ」と呼ばれているハートの形をしている水田もあり、早乙女衣装の女性3人が多幸を祈りながら稲刈りに取り組んだ。

 同市狐禅寺から訪れた松岡世楽ちゃん(10)は「刈った稲の束をまとめる作業が難しかったけど、最後の方はうまくできるようになった。ハートの水田がかわいかった」と収穫作業を満喫した様子で、母親の千賀子さん(42)は「金色の稲と棚田は見応えがあり、きれいだった。これからもこの景観が残ってほしい」と話していた。

 同棚田は金山さんが高齢化を理由に、今年で稲作を終えることを決めた。外部からは来年から「耕作を引き継ぎたい」という声が寄せられており、今後の利活用の在り方は地域共同体の舞川地域課題対策協議会が主体となり模索している。

 守る会事務局の小岩浩一さん(63)は「地域の人からも存続を願う声が聞こえてくるほか、全国から棚田の風景を見に来るなどファンも多い。どんなやり方がよいのか分からないが、棚田が存続してほしい」と話している。

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