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共生社会実現アピール 手をつなぐ育成会東北ブロック大会 決議承認、記念講演も

手をつなぐ育成会東北ブロック大会・本人大会で決議を読み上げる本人代表

 第59回手をつなぐ育成会東北ブロック大会・本人大会(手をつなぐ育成会東北ブロック協議会など主催)は6日、盛岡市内のホテルで開かれた。参加者が式典や講演、分科会などを通じ、障害の有無にかかわらず人々が安心して暮らせる“共生社会”の実現に向けた方策を探った。

 育成会(親の会)運動の原点である「個々の声」を結集し、障害者である本人が安全・安心に暮らし共に生き支える社会をつくる目的で東北6県持ち回りで開催。東北各県で運動に取り組む福祉関係者や障害者ら約550人が参加した。

 式典では、七宮弘大会長(福島県手をつなぐ親の会連合会会長)があいさつ。障害者差別解消法施行から約2年半が経過したものの、障害者に対する理解不足による不当な差別的扱いが後を絶たないと指摘し、「育成会や親の会が相互につながり声を上げ、知恵を出し合いながらより良い共生社会へ進展できるよう支援の輪を広げなければならない」と呼び掛けた。

 本人大会決議では、代表の男女7人が登壇。「私たちを理解し、尊重される社会にしてほしい」「安心して働きたい」「弱者でなく、同じ目線で接してほしい」などの項目を盛り込んだ決議案を読み上げ、会場の盛大な拍手で承認された。

 式典後、渡部行政書士事務所・親なきあと相談室代表の渡部伸氏が記念講演を行い、障害者が親を失った後の相続手続きなどについて分かりやすく説明した。

 人権擁護、就労、これからの自分などをテーマにした分科会やレクリエーションも行われ、参加者同士が情報共有しながら交流を深めた。

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