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皇后さまとの関係紹介 盛岡てがみ館 山屋他人特別展 関連資料20点を展示

皇后さまの曽祖父山屋他人が友人らに宛てた書簡などを展示している盛岡てがみ館の特別展

 盛岡市中ノ橋通の盛岡てがみ館で、特別展「山屋他人と皇后雅子さま」が開かれている。皇后雅子さまの曽祖父で同市出身の海軍大将山屋他人(1866~1940年)が友人らに宛てた書簡や関連資料を展示し、その人となりを伝えているほか、皇后さまが皇室入りする前の貴重な写真などを公開している。

 山屋他人は明治15(1882)年、盛岡から上京し海軍兵学校に入学。海軍大学校を卒業し、同校の教官や校長を務めた。戦術家としても活躍し、大正8(1919)年に海軍大将となった。皇后さまは、他人の五女江頭寿々子の孫で、他人のひ孫に当たる。

 特別展は、新天皇即位を記念して開催。戦地から帰還した他人が盛岡学校(現市立城南小学校)時代の友人に宛てた礼状をはじめ、軍人仲間だった一関の田村家14代田村丕顕との交流を示すはがき、他人の訃報に際し、同郷の海軍大臣米内光政らが追悼文を寄せた機関誌など、関連資料約20点を展示している。盛岡から東京に住まいを移した後も、古里の友人らとの付き合いを大切にしていたことがうかがえる。

 このほか、幼少期~20代ごろの皇后さまの写真も公開。幼少期の写真は、他人が洗足地区の初代会長を務め、まちづくりに貢献した功績をたたえて建立された東京都品川区にある石標「山屋坂」前で撮影されたもので、他人と皇后さまのつながりを感じさせる貴重な一枚となっている。

 同展は2020年2月26日まで。毎月第2火曜(祝日の場合は翌日)、年末年始は休館。今月9~14日、来年2月4~10日も展示入替のため臨時休館する。同館の佐々木早香学芸員は「他人の業績や人となり、皇后さまとの関係を知り、それぞれを身近に感じてほしい」としている。

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