奥州・金ケ崎

ロボ競技 W全国切符 水沢工高機械工作部 「白虎」「朱雀」上位狙う【奥州】

全国高校ロボット競技大会県選考会で優勝、準優勝を果たし、全国大会に向け意気を上げる水沢工高機械工作部

 県立水沢工業高校機械工作部(佐藤海翔部長、部員27人)は、9月に野田村で開かれた2019年度全国高校ロボット競技大会県選考会で、出場2チームが優勝、準優勝と上位を独占。ともに今月26、27日に新潟県で開かれる全国大会に出場する。2チームそろっての全国切符は初めてで、部員たちは上位入賞を目指して切磋琢磨(せっさたくま)しながら本番に向け意気を上げている。

 県選考会は9月21、22の両日行われ、県内8校の12チームが出場(うち1校1チームはオープン)。競技は計2回行われ、生徒が操縦するリモコン型と、自立型の2種類のロボットを用い、規定時間内に所定の位置にペットボトルを配置したり、テニスボール、ゴルフボールなど3種類のボールを集めてはめ込んだりすることによる得点で争った。

 同校は佐藤暢副部長(3年)が操縦する「白虎(びゃっこ)」、佐藤部長(同)が操縦する「朱雀(すざく)」の同形状のロボット2台が出場した。1回目は白虎が2位、朱雀が3位だったが、2回目は正確な操作と動きで共に今大会最高の355点をたたき出し、規定によりロボットの総重量が軽い白虎が優勝、朱雀が準優勝。3位の盛岡工電子機械科、4位の同校機械科と共に全国切符を手にした。

 佐藤副部長は「1回目でいつもしないようなミスをしたが、2回目は正確な操作ができ、気持ちをコントロールできた」と喜ぶ。佐藤部長は「1回目でミスをして頑張らないとと思い、いつも以上に力が出せた」と語る一方、「やるなら1位になりたかった」と悔しさものぞかせる。

 今回携わった2チームのメンバーは3年生7人、2年生3人の計10人。ロボットについては特にゴルフボールを回収する機構に一番工夫を凝らしたという。佐藤部長らは「全国でも戦える機構に十分仕上がっている。操作の時間を詰め、同じ動きが確実にできるよう精度を上げていきたい」と今後を見据える。

 全国大会は新潟県長岡市で開かれ、予選、決勝を行い全国一の栄冠を争う。同部の過去の成績では17年の9位が最高だが、佐藤部長は「予選からノーミスでいって、入賞を目指したい」、佐藤副部長は「水沢工の最高記録を上回ることができるよう、全国でも入賞を」と意気込む。

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