一関・平泉

「後味さっぱり」「上品」 平泉の香りワークショップ 古代の甘味料再現

講師の前川さん(中央)が持参した貴重な甘葛煎を味見する参加者

 平安時代の平泉で香料として使われていたと推定される甘葛(あまづら)を探すワークショップ「あまづらを探せ!平泉ウオーキング」(平泉のかをり創造プロジェクト主催)は19日、平泉町平泉の宿泊交流体験施設浄土の館(たち)などで開かれた。

 古代甘味料「甘葛煎」の原料で香料としても使われていた甘葛を町内を散策しながら探そうと企画したもので4人が参加。講師には奈良女子大大和・紀伊半島学研究所古代学・聖地学研究センター協力研究員の前川佳代さんが招かれた。

 「古代甘味料・甘葛煎の再現~平安薫物(たきもの)製作のために」と題した講習会で前川さんは、ブドウ科のツタ植物である甘葛は薬剤としても利用されていたことや、樹液を煮詰めた甘葛煎は砂糖が普及する前の貴重な甘味料だったことなどを説明。戦国時代に途絶えた製法を再現して試作した貴重な甘葛煎の味見も行われ、参加者の間からは「後味が残らずさっぱりしている」「上品な甘さ」などの感想が聞かれた。

 講習会後は平泉字毛越地内を散策しながら自生する甘葛を探すウオーキングも実施。前川さんは「甘葛煎を出羽地方から朝廷に献上していた記録も残っているので、東北初となる甘葛煎の再現プロジェクトを成功させたい」と語った。

 同プロジェクトは2021年の「平泉の文化遺産」世界遺産登録10周年に合わせて平泉の香りを再現しようと19年度に活動を開始。甘葛の樹液は厳冬期に糖度が高くなるため、採取は来年2月を予定している。 

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