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ILC見据え理系育成 初の高校生コンテスト【岩手】

加速器施設の耐震構造に関する研究成果を発表する水沢高の生徒

 県主催の「いわての高校生 サイエンス&エンジニアリング チャレンジ・コンテスト for ILC」は26日、盛岡市上田の岩手大で開かれた。次世代の大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」の誘致実現を見据え、理科系人材の育成を目的に初めて開催。県内4校の6チームが研究成果を発表し、審査の結果、身近な放射線について考察した盛岡一のチーム理数科モリオカンデが最高賞の知事賞に輝いた。

 コンテストに応募した盛岡一、盛岡三、水沢、釜石の4校から6チームが出場。放射線の考察、光の速さに関する実験、風鈴の音の可視化など、物理分野の研究をテーマにプレゼンテーションした。

 このうち水沢の理数科物理班耐震構造チームは、扇風機のモーターなどを使って地震波をつくり出し、縦揺れに強い耐震構造を探る実験に挑戦。柱に縦や横の棒を取り付けるなど、複数のパターンを検証し、「実験を繰り返して精度を高め、ILCに応用できる構造にしたい」と語った。

 知事賞を受賞した盛岡一の理数科モリオカンデは、素粒子と同じく目には見えない放射線に着目。霧箱を用いてα線、β線を観察する実験を通じ、ILC建設に応用できる可能性について言及した。

 理数科モリオカンデの生徒は2020年3月に県が実施する高校生欧州派遣研修に参加し、スイスの欧州原子核研究機構(CERN)を見学する予定。同チーム代表の金澤青空さん(2年)は「他校の研究も興味深く、コンテストは良い機会になった。将来は素粒子物理学に携わりたいと考えているので、今後も実験を続けていきたい」と意欲を示していた。

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