一関・平泉

初国体 初頂点 弓道成年男子近的 一関LIXIL 及川睦夫さん

茨城国体の弓道競技成年男子近的に本県チームとして出場し、初優勝した及川さん(左)
「挑戦これからも」

 一関LIXIL製作所に勤務する及川睦夫さん(44)=一関市上坊=は、第74回国民体育大会「いきいき茨城ゆめ国体」の弓道競技成年男子近的に本県チームとして出場し、初優勝を果たした。自身初の国体で頂点を極めた及川さん。喜びをかみしめながらも、「自分の射はまだまだ。これからも一つ一つのことに挑戦していきたい」とさらなる精進を誓う。

 大東高校時代に弓道を始めた及川さん。卒業後は競技から一時離れていたが、長女が高校で弓道部に入部したことをきっかけに2015年に一関弓道会に入会。現在も、毎週2、3回のペースで練習に励んでいる。

 学生時代を含め、全国規模の大会に出場したことはなかったという。国体では「(チーム3人のうち)国体初出場は自分だけ。緊張していた」と振り返り、それでもチームメート2人からの声で気持ちを落ち着かせた。「しっかり引き切る。自分の射をする」を意識して臨んだ本番では、決勝トーナメント16射皆中の離れ業をやってのけた。

 29日には、同会の足利幸吉会長らと市役所を訪問し、勝部修市長に成績を報告。勝部市長は「若い人たちの励みになる。連覇を目指して次も頑張ってほしい」と激励した。

 弓道の魅力について「悩んだ分、結果が出る。相手に勝つのではなく、自分に勝つという内面的な要素が出るのが楽しい」と及川さん。国体については「16年の岩手国体を見て、自分もいつか出場したいと思っていた」と思いを語った。

 本県に初の栄冠をもたらした偉業にも「妻の後押しがあったからこそ。支え、協力してくれている方々に恩返しをすることができてうれしい」と謙虚な姿勢を見せた。 

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