花巻

地元食材ふんだんに 花農ななつ星弁当 6日から販売【花巻】

6日からイトーヨーカドー花巻店で販売される「花農ななつ星弁当」

 県立花巻農業高校(楳原健校長)の食農科学科2年食育研究班監修の「花農ななつ星弁当」が6日から10日まで花巻市下小舟渡のイトーヨーカドー花巻店(櫛田泰吾店長)で販売される。健康、地産地消をコンセプトに同校産の「銀河のしずく」やリンゴを使用したメニューが盛り込まれ、生徒は「良い物ができた。地域の方々に楽しんで食べてもらいたい」と願う。

 生徒やイトーヨーカ堂(東京都千代田区、三枝富博代表取締役社長)、市健康福祉部など産学官共同で2016年から開発している弁当の第4弾。生徒がアドバイスを受けながらメニューの考案や試作品の検討、栄養価計算、シールのデザインなどに取り組んだ。

 「銀河のしずく」の新米を使った「ごぼうと蒟蒻(こんにゃく)の雑穀ご飯」をはじめ、「三陸産さんま肉ボールの枝豆ソース掛け」、同校産のジョナゴールドと蜂蜜を合わせた「花農産りんご杏仁豆腐」など7品で構成。県産食材をふんだんに使い、465キロカロリー、塩分2グラムとヘルシーに仕上げた。

 価格は699円(税込み)。食品売り場に特設コーナーを設け、5日間で計1800個を販売する予定。初日は生徒が店頭に立ち、弁当をPRする。

 1日は生徒やイトーヨーカ堂の担当者らが市役所に上田東一市長を表敬訪問し、弁当をお披露目。同社東北・北関東ゾーンの尾鷲一郎ゾーンマネジャーは「市との地域活性化包括連携協定の取り組みで毎年お客さま、地域の皆さまから好評いただいている。地元の食材、生徒のアイデアを生かし、地域活性化に少しでも寄与したい」と語った。

 試食した上田市長は「おいしくてカロリーも高くない。食材の味、おいしさも際立っており、花巻農の皆さんでなければ作ることができない弁当だ」と称賛。食育研究班の藤根桜雪班長は「三陸産銀鮭(ざけ)入りロールキャベツは、二子さといもとサケを巻くのが大変だったけどおいしくできた。50、60代の女性をターゲットにしているが、多くの方々に満足してもらえると思う」と話していた。

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