北上・西和賀

産業界担う人材育成へ 黒沢尻工高創立80周年記念 発展胸に心一つ【北上】

黒沢尻工高の創立80周年記念式典で校歌を斉唱する生徒ら

 県立黒沢尻工業高校(三田章徳校長、生徒663人、専攻科学生19人)の創立80周年記念式典は2日、北上市村崎野の同校で行われた。出席者が80年の校史を振り返るとともに、さらなる工業技術の習得・発展に向けて心を一つにした。

 在校生をはじめ、教職員や来賓ら約800人が出席。三田校長は「地域や企業の方々からの温かい支援を受け今日まで歴史を重ねてきた。今後、教育改革、高校再編など大きなうねりの中で、工業高校はますます重要な役割と責務を果たすことが期待される。科学技術創造立国を目指す上で、技術革新の進展に対応した実践的技術者の育成が重要。未来に向けての人づくりに寄与していく」と式辞を述べた。

 記念事業実行委員会の後藤則夫実行委員長(同窓会長)は「創立以来、卒業生が産業界を中心に地元企業をはじめ、日本各地、さらには世界を舞台に活躍している。社会構造が大きく変化している激動の時こそ、生徒には力強く生きてほしい」と願った。

 生徒を代表し、前生徒会長の山田梓さん(3年)が「たとえどんな時代でも、第一線で活躍するために力強く一歩を踏み出す。そして後に続く人たちのために環境を整えていくのが私たちの役目。81年目からの黒工にもどうぞ期待してほしい」と決意を語った。

 席上、歴代の校長や同窓会長、PTA会長らに感謝状が贈られたほか、出席者全員で校歌を斉唱した。

 式典後には、同校の卒業生で宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小原新吾さんが「宇宙開発はいかに実現されているのか~夢と技術と挑戦者たち~」をテーマに講演した。 

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