花巻

マイコンカータイム競う 工業系高校生54人出場 北東北地区大会【花巻】

高校生自作のロボットカーの速さを競ったマイコンカーラリー北東北地区大会

 マイコンカーラリー北東北地区大会(全国工業高校長協会、県高校教育研究会工業部門主催)は3日、花巻市石鳥谷町の花北青雲高校で開かれた。岩手、秋田、青森3県の工業系高校から生徒54人が出場し、自作のマイコンカーを走らせてタイムを競い合った。

 ジャパン・マイコンカーラリー2020全国大会(20年1月11、12日、北九州市)の予選を兼ねた大会で、生徒のメカトロニクス技術の習得などが目的。花北青雲高での開催は初めて。

 同地区(宮城を含む4県)の7校・54人のうち、アドバンス部門に21人、クラシック部門に33人が出場。全長50・55メートルのコースで競技が行われ、生徒がプログラミングした小型コンピューターを搭載した自作のロボットカーを走らせた。

 車の先端部に付いた電子センサーが、コース中央の白線を感知してゴールまで走る競技。直角やS字カーブ、傾斜角度10度以内の坂などが設定されており、両部門とも2回のタイムアタックで好記録の方を採用した。出場者は完全自走式の車が、無事にゴールするとほっとした表情を見せた。直角やカーブで脱輪してしまう車も見られ、完走はアドバンスが7台、クラシックが21台だった。

 本県からは花北青雲、水沢工の24人が出場し、アドバンスで花北青雲3年の大町雅哉さん(18)が見事1位に輝き、全国大会出場を決めた。大町さんの車は1回目にコースを外れてリタイアしたが、2回目に18秒55の好タイムを出した。「最初は失敗したので、2回目は完走を目標にして臨んだ。自己記録の更新はならなかったが、全国大会につながる記録になりうれしい。先輩が(今年1月の)全国大会に出ているのでその車を参考にして、完走と自己ベスト更新を狙いたい」と語った。同部門で水沢工の2人も全国大会に出場する。

 全国大会にはアドバンスが4人、クラシックは2人が出場する。出場者は次の通り。(敬称略)

 ▽アドバンス=大町雅哉(花北青雲3年)18秒55、志村琉斗(水沢工3年)21秒23、佐々木亮(同)22秒66、宇野亘紀(弘前工3年)33秒19

 ▽クラシック=伊澤隆斗(大曲工3年)19秒67、保坂聖音(男鹿工3年)19秒75

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