北上・西和賀

JR北上線 導入可能性探る サイクルトレイン 初の実証実験

サイクルトレインの実証実験で、自転車を持ち上げて列車から降りる参加者ら=ほっとゆだ駅

 JR北上線の沿線自治体やJR等で構成するJR北上線利用促進協議会(会長・細井洋行西和賀町長)は5日、自転車を折り畳まず列車に乗せることができるサイクルトレインの実証実験を同線で初めて実施した。運行区間は北上―ほっとゆだ間(営業距離35・2キロ)で、今後、運行形態を含めて運行可能かどうか課題を検証する。

 サイクルトレインは全国的にイベント列車などとして運行が行われているケースはあるが、JR東日本管内ではそれほど多くはないのが現状。日常の足を含めた観光面での効果を期待して北上線で導入の可能性を探ろうと、実証実験に乗り出した。

 折り畳まない状態の自転車8台と北上、西和賀、秋田県横手の3市町やJR盛岡、秋田両支社などの関係者約20人を乗せて、2両編成の団体臨時列車を約40分間往復運行。途中の駅でホームと列車の段差、階段など自転車を運ぶ際に支障となりそうなポイントをチェックし、乗降時間や運行中の自転車の揺れ具合なども調査した。

 日常的に自転車を楽しんでいる同協議会副会長の髙橋敏彦北上市長は「自転車を持ち運ぶための輪行に通常は20~30分かかるが、その手間が省けるのはありがたい。自転車を快適に乗せることができ、列車がすいていれば全く問題ないと思う」と好感触。「この地域は街中から離れると2次交通がないので、自転車が有効利用できればルート開拓を含め観光面の利用が広がる。インバウンド(訪日外国人旅行者)が増えることも期待されるので早期に実現してほしい」と期待した。

 JR盛岡支社の白石仁史運輸部長は「サイクリストだけでなく一般も含めて安全に利用できるよう考えると、駅によってはホームと車両の段差が大きかったり、ホームに上がるまでに階段があるなどの課題が見つかった。乗降に時間がかかれば予定時刻通りに運行ができるかという課題もあり、アンケート結果や課題の抽出結果を踏まえ課題の解決方法や運行形態を含めて導入可能かどうか検討したい」と述べた。

 同協議会では今後、実証実験で出された課題などを踏まえて、運行についての検証を進める予定。

 JRによると、同線北上―横手間の1日当たりの平均利用者数は2018年度311人で、1147人あった約30年前(1987年度)の3割未満に落ち込んでいる。

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