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先端技術アピール 5団体が展示、実演 産学連携ロボット・IoT展【岩手】

先端技術をアピールした産学連携ロボット・IoT展

 2019年度いわて商談会(いわて産業振興センター主催)は7日、北上市川岸のホテルシティプラザ北上で開かれた。県内外から発注企業と受注企業合わせて過去最多の332社、約560人が参加。個別に面談し、今後の具体的な取引拡大につなげようと各社の強みをアピールしたり互いに情報交換した。

 いわて商談会の会場では、「産学連携ロボット・IoT展」(いわて産業振興センター主催)が初開催された。企業・大学5団体がパネルや試作品の展示、ロボットや各技術の実演などを通じ、先端技術をアピールした。

 岩手大の各研究室ではロボットを使ったデモンストレーションのほか、誤嚥(ごえん)性肺炎防止に向けた生体信号計測、人工知能を用いた画像認識技術などを実演を交えて紹介。商談会に訪れた企業関係者も立ち寄り、説明を聞いた。

 理工学部の明石卓也准教授は「大手のメーカーと新たな出会いがあった。うちの研究室が持ち合わせていない技術を持った企業と、産学官連携の機会をつくっていただいた」と成果を強調。佐々木誠准教授も「エレクトロニクスで話が広がったり、家族で興味を持ってもらえれば」と期待感を示した。

 岩手製鉄(北上市和賀町藤根)は、ロボットの導入や設計製造などに関する同社の事業概要を展示。エンジニアリング事業部の大久保利之課長は「どこも人手不足でロボットを検討しても高額で踏み出せていないが、われわれは現在の設備を利用した導入を基本にしている。ロボットを手掛けていることが浸透していない中、今回はいいアピールの場になった」と手応えを強調した。

 同センターものづくり振興部産学連携室の田澤潤室長は「IoT関連の事業、ロボットのニーズが多くあり、既に何社かは引き合いもあった。来年度は出展数を増やして続けたい」との意向を示した。

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