奥州・金ケ崎

芸術、科学が融合 正法寺 外国人作家ら作品展【奥州】

正法寺でアナ・ダプッツォさんら展示会

 奥州市水沢黒石町の正法寺で、スイスの建築家でデザイナーのアナ・ダプッツォさん(41)と長友心平さん(41)の作品展「縁」が開かれている。ダプッツォさんはブラックホールへのオマージュ、長友さんは仏像がテーマ。11日までの会期中は2人がライブペインティングなどを実施するという。

 ダプッツォさんは、デジタル理論と現代美術、建築を融合した研究と実践で、スイス、イタリアを中心に高い評価を受けるアーティスト。デジタル3D技術をテキスタイルデザインに取り入れた手法で知られる。長友さんは鹿児島県出身で、似顔絵イベントなどで人気の画家。近年は水彩、アクリル、顔料など絵の具の特徴を生かした仏画に取り組んでいる。

 作品展では、ダプッツォさんがドレス2点を含む8点、長友さんは弥勒菩薩(みろくぼさつ)、金剛力士像(阿吽)、達磨(だるま)の4点を展示。ダプッツォさんは「国立天文台水沢VLBI観測所が画像を提供してくれて夏にできた作品もあり、ブラックホールにささげたもの。アートとサイエンスの融合を見てもらいたい」と呼び掛ける。

 長友さんは「会場入り口に掲げているが、達磨は多くの人の作品がある。それだけに今の自分の気持ちが出るイメージ。今回の作品では『強さ』が出ている」と語っている。

 作品展に訪れた同市水沢の石田アヤ子さん(66)は「前回の展示の時、アナさんの作品を見て衝撃と感動を受け、落ち込んでいた気持ちが前向きになった。今回の作品は明るい感じがする」と話し、ダプッツォさん共に再会を喜び合っていた。

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