花巻

仕事、夢の参考に 社会人がエール 矢沢小で未来パスポート【花巻】

「未来パスポート」で社会人講師と触れ合う児童たち

 NPO法人未来図書館(古澤眞作理事長)のキャリア教育支援「未来パスポート」は13日、花巻市高木の市立矢沢小学校(小島正弘校長、児童391人)で行われた。6年生57人が地域で活躍する職業人の言葉に耳を傾け、自身の将来や夢、仕事について考えた。

 「未来パスポート」は、子供と社会をつなぐ目的で行われている教育支援プログラム。同日は金融や行政、消防、福祉といった各分野で奮闘する社会人講師8人が来校し、子供たちに業務内容や特徴、地域で働く意義を伝えた。

 このうち、同市の花巻信用金庫南支店に勤める楠香穂さん(22)は、地元金融機関として地域社会に貢献できる喜び、面白さを紹介。子供の頃から打ち込んだスポーツの思い出も織り交ぜ「5歳から高校まで柔道に取り組み、小さい頃はオリンピックに出たいと思ったこともあった。信用金庫は地元に密着しているので、花巻のために働きたいという人に勧めたい」などと語り掛けていた。

 子供たちは8グループに分かれ、それぞれ20分ずつ2講師と言葉を交わした。楠さんから紙幣の数え方を教わるなどした小田嶋心暖さん(12)は「(楠さんは)明るくて優しい人だったし、お金の数え方も教えてもらい楽しかった。なりたい仕事はまだ決めていないけれど、信用金庫は自分の時間もちゃんと取れていいなと思った」と笑顔だった。

 児童との触れ合いは講師たちにも新鮮で、刺激になった様子。花巻中央消防署の久井貴弘さん(27)は児童たちからサインをせがまれ「子供たちの方から積極的に話し掛けてくれて、元気でいいなと思った。やりたい事がある子は、目標に向かって努力してほしい」とエールを送っていた。

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