花巻

おもちゃ学芸員誕生へ 来年、美術館開館に向け養成【花巻】

おもちゃ作りなどを体験したおもちゃ学芸員養成講座

 2020年に開館する花巻おもちゃ美術館でボランティアとして活動する「おもちゃ学芸員」の養成講座(小友木材店主催)が12、13の両日、花巻市花城町のまなび学園で開かれた。県内外から20人が受講し、木育推進・多世代交流を先導する学芸員の役割や施設の目指す姿に認識を深めた。

 東京おもちゃ美術館の姉妹館として同社が運営する花巻おもちゃ美術館は、来年初夏に同市上町のマルカンビル2階にオープンする予定。学芸員は100人を目指して募集しており、今回が第2期生となった。

 講座は東京美術館のスタッフらが講師を務め、初日は学芸員の活動や木育のほか、誰もが安心して遊ぶことのできる「グッド・トイ」について学習。最終日は昔ながらのおもちゃ遊びや、身近な物を使ったおもちゃ作りを体験した。

 製作したのは、紙皿とペットボトルのふたを組み合わせたこまや、紙コップを使った人形など。同市松園町の佐藤光さん(27)は長女の夏音ちゃん(1)と参加し、「家で簡単に作れるような物でも、既製品のおもちゃと同じように喜んで遊んでいた。学芸員は、外に出ていろいろな人と出会う機会にもなると思うので、時間をうまく利用して活動したい」と話していた。

 受講生には認定証が贈られ、今後は6月に受講した1期生と同じくマルカンビルの「木育ひろば」で活動体験などに取り組み、開館に向けて準備を進める。第3期の講座は来年3月7、8日に開催を予定している。

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