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禁止薬物6頭目 レース中止 全頭検査 防止策再点検へ 岩手競馬

 県競馬組合(管理者・達増拓也知事)は17日、岩手競馬の競走馬1頭から新たに禁止薬物の筋肉増強剤(ボルデノン)が検出されたと発表した。陽性馬はこれで6頭目。同組合は18日と23~25日の4日間、計45競走を取りやめ、岩手競馬在厩(きゅう)の全729頭を対象に事前検査を実施するとともに、これまで講じてきた再発防止対策を再点検する方針を示した。

 同組合によると、禁止薬物が検出されたのは盛岡競馬場の櫻田浩樹厩舎に在籍するノアクリスティン号(牝3歳)。今月10日の盛岡競馬第2競走(サラブレット系、ダート1200メートル、8頭立て)に出走し2着となっていた。

 各競走1、2着馬を対象に禁止薬物の有無を検査しており、17日に同馬の陽性が確定した。同馬は10月26日の盛岡競馬第3競走にも出走し1着に入っていたが、その際の検査では陰性だった。

 岩手競馬は2018年7、9、10、12月の競走に出走した計4頭から同じ禁止薬物が検出されているほか、出走馬以外の競走馬の1頭からも検出され、同年9月22日、11月10~12日、17~19日、12月30日~今年1月7日の延べ14日間の競走を中止している。

 同組合では盛岡、水沢両競馬場への監視カメラ増設や24時間の警備員配置、関係者による見回りなど再発防止策を講じてきた。再び陽性馬が検出されたことについて「薬物を使用した場合必ず検査で判明する。調教師や厩舎の人間がやるはずがない。第三者が関与した可能性がある」とし、競馬法違反の恐れがあるとして県警に連絡した。

 競走取りやめ期間中に全頭検査を実施し、再発防止策を再点検して問題がなければ競走を再開する方針。「単年度収支均衡」が存続の絶対条件となる収支状況に関し今回の競走中止による損失は1億2600万円に上るとみており、開催中止の影響が長引かなければ黒字は確保できる見通しだという。

 同組合の千葉義郎事務局長は「ファンや競馬関係者、県民に多大な心配と迷惑を掛け重ねておわびする。これまで再発防止策を講じ、警備態勢を強化してきたが、いま一度再点検し公正な競馬を提供できるよう厩舎関係者と一丸となって取り組む」と陳謝した。

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