生態系保護へ外来植物根こそぎ 国道4号平泉バイパスで駆除活動
環境省の生態系被害防止外来種リストに記載されているセイタカアワダチソウの駆除活動は18日、平泉町内を通る国道4号平泉バイパスで行われ、参加者が日本固有の植物の生態系を守る作業に汗を流した。
世界遺産に登録された平泉で松尾芭蕉も俳句に詠んだ景観を守ろうと、外来植物の勉強会や駆除活動を続ける一関市の一関水と緑を守る会(原田徹郎会長)が2015年度から取り組んでいる活動で同市や同町から16人が参加。同バイパス柳之御所交差点の北側区間で、鎌を手に道路沿いに繁茂したセイタカアワダチソウを根こそぎ除去した。
秋に黄色い花を咲かせるセイタカアワダチソウは根から植物の成長を抑える化学物質を出すため、周囲の植物への影響が大きいとして同リストでも特に対策が必要な重点対策外来種に区分されている。原田会長は「バイパス沿いは活動で繁殖が抑えられているが、他の場所では増え続けている。増殖を防ぐためにも自宅敷地内など各自ができる範囲内での駆除をお願いしたい」と協力を呼び掛けている。