花巻

ICTで捕獲効率化 猟友会員ら見学 イノシシわな操作説明会【花巻】

情報通信技術を活用したイノシシ捕獲わなの機能を学ぶ説明会参加者

 ICT(情報通信技術)を活用したイノシシ捕獲わな操作説明会は11月29日、花巻市内で開かれた。同市の鳥獣捕獲関係者らが機器を見学し、ライブ映像配信や捕獲通報といった機能を備えた「囲いわな」「箱わな」の長所と利点に理解を深めた。

 同市石鳥谷町内に設置されている市所有の囲いわな1基、箱わな3基にICT技術が導入されることから開かれた説明会。三重県伊勢市の捕獲システムメーカー・アイエスイー代表取締役の高橋完さんが講師を務め、参加した花巻猟友会員ら約30人に解説した。

 高橋さんは、簡単なボタン操作で捕獲するイノシシの体高目安を変えられたり、わなの状況変化でメール通知が来たりする仕組みを説明。捕獲システムで活用するカメラ映像について「録画はずっとサーバーに蓄積されるので、相手の動きを後から見直し、餌置きの効率化につなげられる。餌付けできた時にどう動くか、といった知識を得る勉強にも使える」などと、機器を実装する意義を伝えていた。

 実機紹介が一段落するたびに「機器からの情報は、スマホ以外にパソコンでも受信できるのか」「親機、子機の価格は」「バッテリーはどれくらい保つのか」などと次々に質問が出され、猟友会員らの関心は高い様子。子機の購入で市のサポートが受けられるというバックアップ態勢を知り、導入を検討するそぶりの会員もいた。同様のシステムは全国で普及が進んでおり、同社によると、本県でも約10市町村で導入されているという。

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