北上・西和賀

市民投票でロゴ選定 21年、三つの周年行事 北上

候補案1「過去から未来へつながる北上」

 北上市は2021年、「展勝地開園100周年」「第60回北上・みちのく芸能まつり」「市制施行30周年」の三つの周年行事を催す。市は「Kitakami Triple Anniversary2021」(キタカミ トリプル アニバーサリー2021)をキャッチフレーズとし、市民投票でロゴマークを選定。市内外に発信し、機運醸成と盛り上げを図っていく。

 展勝地は1921年に開園。春のさくらまつり期間中は40万人以上が来場し、今や「みちのく三大桜名所」の一つに数えられている。みちのく芸能まつりは62年に始まり、毎年全国各地から100団体以上が集う民俗芸能の一大祭典として定着。現北上市は北上、和賀、江釣子の旧3市町村が合併し91年4月に誕生し、県内他市町村に先駆けた合併事例として注目された。

 市は、三つの周年行事を▽大きな夢を未来につなぐ▽すてきな魅力に愛着と誇りを深める▽北上市民が総参加でお祝いする―の方針で推進。それぞれの頭文字を取り市民のみならず、来訪者にとっても「大すき!北上」を掲げた。

 既に今年10月からプレ期間に入り、3市町村合併からちょうど30年となる21年4月1日より本事業期間となる。市は周年記念事業を盛り上げようと、今月19日まで市役所各庁舎や各地区交流センター、各市立図書館、各体育館など36カ所の公共施設の専用ポスター、市公式ホームページでロゴマークの市民投票を実施している。

 展勝地の桜と北上川に架かる珊瑚橋を基に、先人の思いや伝統を未来につなぐ懸け橋をイメージした「過去から未来へつながる北上」(候補1)、豊かな自然と利便性が高い都市機能が共存し、まちがより一層発展していく姿をイメージした「自然と都市が調和する北上」(候補2)、展勝地のシンボルで市民に最も身近な桜を基に、人も自然も元気に咲き誇る姿をイメージした「魅力が咲き誇るまち北上」(候補3)の3案から選んでもらう。市都市プロモーション課の島津英子課長は「多くの皆さんに投票していただき、一緒に周年事業を盛り上げていきたい」と呼び掛けている。

 市は、市民投票の結果を受けて年明けにロゴマークを決定。20年度当初予算案に周年記念事業を盛り込み、本格的に推進していく。

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