北上・西和賀

風雨しのぎ快適に 北上・まちなかバスターミナル 待合室オープン

新設されたまちなかターミナル待合室。椅子が用意され、快適な環境が整った=さくら野百貨店北上店西側

 北上市は、さくら野百貨店北上店西側のまちなかターミナル(本石町1丁目バス停)に新たな待合室を整備し、14日から一般利用が始まった。市中心部のバス拠点で風雨をしのげる場が確保され、利便性が向上。これを機に市はバスの利用拡大につなげたい考えだ。

 ツインモールプラザ東館のさくら野北上店には東西両側にまちなかターミナル乗り場があり、県交通9路線と市が運営主体の拠点間交通「おに丸号」4路線が運行。平日の多い日には東西合わせて約170本が停車している。特に西側は風が強く、冬場に外で待つには厳しい環境で、利用者から屋内の待合室を望む声が寄せられていた。

 市は、あじさい都市きたかみ公共交通網形成計画の主要事業に位置付け約1400万円を投じて9月から待合室を整備。バス停前の約30平方メートルのスペースに、15人ほど座れる椅子も備えた。エアコンも設置し風雨や暑さ、寒さをしのげる快適空間に仕上がった。

 オープニングセレモニーで髙橋敏彦市長は「車を持たない人も主要な場所に行けるしっかりとした公共交通が必要。北上都心開発の多大な協力を頂き新しくできた。多くの皆さんの利用を期待している」とあいさつ。同プラザを管理運営する北上都心開発の八重樫守民副社長も「お年寄りの方もゆったりと待つことができ、利用者が安心して使えると思う。中心部の交流人口拡大、バスの利用拡大へ一緒に盛り上げていきたい」と語り、髙橋市長、さくら野北上店の藤原英二店長と共にテープカットした。

 北上都心開発は、さくら野北上店東側にも新たに室内の待合室を設け14日から一般の利用を開始した。同社は東西両側の待合室を管理。各路線の運行情報を大画面で案内するディスプレイは、両側待合室と店正面入り口に設置されている。

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