北上・西和賀

銀河高原ビール 西和賀での生産終了 来年3月 コスト増で継続断念

 西和賀町沢内の銀河高原ビール(資本金1000万円、岡秀憲代表取締役社長、従業員24人)は16日までに、沢内醸造所でのビール生産を2020年3月に終了する方針を決めた。物流コストの上昇や老朽化した設備の更新が困難であることなどを理由に生産継続を断念した。ただ、会社は存続し、グループ親会社にビール製品の生産を委託して販売は継続する。本県で慣れ親しまれてきた銀河高原ビールブランドが醸造の姿を消すことになる。

 同社によると、近年は物流費や原材料・包装資材費が上昇、設備老朽化による修繕費の増大などで厳しい経営環境が続いていた。上昇する物流・原材料コストに対しコストダウンによる内部吸収や販売価格の改定、製品の改廃など、さまざまな手を打ち生産継続に努めてきたが、物流コストの増大見込みや設備更新のための再投資が難しい点などを考慮し、沢内醸造所での生産継続は困難と判断した。

 岡社長は15日、沢内醸造所での生産終了を全従業員に伝えた。ビール製品は、ラインアップを整理した上でグループ親会社のヤッホーブルーイング(長野県軽井沢町、井手直行代表取締役社長)へ生産を委託し、販売を継続する。

 従業員のうち22人が沢内、2人が東京の勤務。沢内のうち親会社からの出向3人を除く19人(正社員10人、パート9人)が県内在住者。生産終了後は親会社へ配置転換することで雇用を継続し、希望しない従業員については再雇用支援を行う。

 生産終了後の沢内醸造所と隣接するホテル(旧名称・沢内銀河高原ホテル=現在休館中)の扱いは未定。地権者団体や自治体と協議の上、検討する方針という。

 岡社長は「ご心配をおかけすることとなり心よりおわび申し上げ、ご理解願いたい。別の場所で生産されても、長く愛されてきた銀河高原ビールの味を変えないよう努力したい」とし、細井洋行町長は「銀河高原ビールのビール生産が20年春に終了することに大変驚いている。17日に社長から状況を伺い、その内容を踏まえて対応を検討したい」としている。

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