県内外

贈収賄など重大犯罪検挙 県警業務総括 期待に応える活動継続【岩手】

岩手県警本部=盛岡市内丸

 県警本部は18日、2019年の業務を総括した。大船渡市簡易水道事業業務委託をめぐる贈収賄事件や釜石署管内で発生した傷害致死事件など、重大犯罪の検挙を振り返り、「引き続き県民の期待と信頼に応える力強い警察を目指す」との姿勢を示した。

 盛岡市の県警本部で同日開かれた定例会見で、幹部らが総括した。

 19年11月末現在、県内における刑法犯の認知件数は2844件(前年同期比374件減)と減少。検挙件数は1745件(同176件増)と上回り、検挙人員は1051人(同41件減)と微減した。

 11月末までに検挙した重大犯罪として、大船渡市職員らの簡易水道事業業務委託をめぐる贈収賄事件をはじめ、大槌町の男とその息子が会社員男性を暴行して死なせた釜石署管内の傷害致死事件、群馬、徳島両県警と合同捜査した原野商法の被害者を狙った詐欺事件などを挙げた。

 8月に釜石市で高齢女性が焼死体で発見された殺人事件や、昨年から被害が相次いでいる岩手競馬の薬物問題といった未解決事件については「引き続き犯人検挙へ捜査を進めていく」「真相解明を急ぎたい」などと述べるにとどめた。

 ラグビーワールドカップ釜石開催に伴う交通・治安対策については、「県民の理解と協力もあって無事成功し、テロなどの発生もなかった」などと振り返った。

 来年の運営重点も発表。▽被災地の復興を支える警察活動推進▽子供・女性・高齢者の安全を確保する活動の推進▽運転者の安全意識を高める目立つ街頭活動と交通指導取り締まり―などを挙げ、島村英本部長は「県民の期待と信頼に応える力強い警察を基本姿勢に、今後も業務に取り組んでいく」と強調した。

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