一関・平泉

金メダル100個超 使用済み小型家電 回収好調、意識浸透 市が手応え実感【一関】

東京五輪・パラリンピックに向け、メダルプロジェクトを推進している一関市=2017年6月、せんまや夜市

 一関市と同市が構成団体となっている一関地区広域行政組合が取り組む使用済み小型家電回収は、2019年度の回収量が3万キロ余りに上っている。20年東京五輪・パラリンピックのメダル製作にリサイクル金属を使用する「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」の終了後も好調に推移しており、13年度からこれまでの回収量を金メダルに換算すると、115・1個に相当するという。市は「さまざまな取り組みがリサイクル意識の浸透につながっている」と手応えを実感し、引き続き市民らに協力を呼び掛ける。

 小型家電リサイクル法施行に伴い、同組合は14年1月から専用ボックスでの回収に着手。清掃センターに集められたごみの中から資源物を抽出するピックアップ回収の手法で電話機や携帯電話、カメラ、DVDレコーダーなどの録画・再生装置、ゲーム機などを回収している。

 市と組合の合計回収量は、18日現在で18万4502キロ(市回収分4万6592キロ、組合回収分13万7910キロ)となっており、今年は4月からの約9カ月間で3万1080キロを集めた。

 同市の提案がきっかけとなったメダルプロジェクトは今年3月末で終了したものの、イベントに合わせた回収や企業への呼び掛けなど、この間実施してきた取り組みが功を奏し、プロジェクト終了後も回収量が落ち込むことなく推移している状況だ。

 1トンから採取できる金の量を3・74グラム、金メダル1個を作るのにかかる金の量を6グラムで計算した場合、18年度末までの合計回収量で95・7個だったが、今月18日までの合計回収量で115・1個に増えた。

 市生活環境課の担当者は「プロジェクトは終了したが、使用済み小型家電の回収量は減っていない。今後も継続して再資源化による持続可能な循環型社会の構築に取り組んでいきたい」と話している。

momottoメモ

▲都市鉱山から五輪メダル 回収開始5年で金62個分
▲小型家電回収ボックスの回収対象家電が分かる「一関・平泉ごみ分別アプリ」

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