北上・西和賀

本堂、ログハウスに 安楽寺 工事費抑制、地域活用も【北上】

完成した安楽寺本堂の外観。県内の寺では初のログハウスとした

 北上市稲瀬町の安楽寺(司東道雄住職)の新しい本堂が完成し22日、落慶法要と完成見学会が行われた。寺では県内初のログハウスで、明るくコンパクトなサイズ。従来のお寺の本堂とは一風変わった雰囲気で、檀(だん)信徒に限らず地域住民に広く活用してもらう。

 同寺は真言宗で814年開山。東日本でも古い寺として護持され、現在の檀家は約200世帯。本堂は1859年以来、5回増改築を繰り返してきたが、近年は地震のたびに壁が崩れるなど危険性が高くなり再建を決めた。

 近年、葬儀は寺ではなく葬祭センターなどで行うことが多くなり、家族葬も含め法事自体が縮小傾向。こうした社会情勢や檀家の負担を考慮し、従来型の大きな本堂は不要と判断。予算を最小限に抑え、法事や行事ができる規模とした。

 ログハウスは約56平方メートルで、最大50人程度収容できる。旧本堂を解体し10月に着工した。本堂改築には通常1億円以上とされるが、解体費込みで工事費は約2300万円に抑えた。

 ログハウスでも梁(はり)に紋様をつけるなど、要所に寺としての特徴を採り入れた。設計に当たったアトリエカオス(同市更木)の千田清人代表は「お寺でのログハウス設計は初めて。いかに寺らしくするかをいろいろ調べた」と語る。地震、火災にも強い構造という。

 落慶法要には檀家、総代約30人が参列。終了後は見学会が行われ、次々と檀信徒が訪れ新本堂の雰囲気を確かめた。近くに住む菊池イク子さん(70)は「木の香りがして明るい。斬新でいいと思う」と満足げだった。

 司東住職は「寺には入りづらい面もあったと思うが、明るく子供も入りやすい雰囲気とした。檀家や檀家以外の方にも落語やフィットネス、ヨガ、コンサート、お茶会などの行事にどんどん利用していただきたい」と話していた。

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