奥州・金ケ崎

川と人の営みテーマに えさし郷土文化館企画展 絵図や遺物など31点【奥州】

江刺地域を中心とした北上川の歴史を紹介している企画展「川とともに生きる」

 えさし郷土文化館の企画展「川とともに生きる」は、奥州市江刺岩谷堂字小名丸の同館で開かれている。江刺地域に残る江戸時代から近代までの文物などを通し、北上川を中心とした川にまつわる歴史や人の営みを紹介している。2月16日まで。

 同館は、北上市立博物館が2019年度に開催した「北上川舟運と海―つなぐ、広がる、時代を超えて―」に出展協力した経緯があり、今回は関連資料を集め、同展のスピンオフとして開催。絵図や模型、遺物など31点を展示している。

 このうち北上川に近い各神社に残る船絵馬は、舟運の安全を願って奉納された物。信仰の側面からも、舟運が生活に身近だったことが分かる。

 また村の絵図からは、地域の特色も読み取れる。山間部に多くの水田が記されているのは、北上川から取水できる箇所がほとんどなかったため。村境を決定した図面からは、頻繁に川の流れが変わり新たな中洲が形成された流域ならではの特徴も伝わってくる。

 豊富な積載量で仙台藩の穀倉地帯だった当地には欠かせなかった艜(ひらた)船については、現存する床板の一部や模型などを展示。安全な出航間隔を見定めるため香をたいて時間を測ったという香時計など、多くの船が行き交った当時らしい展示物もある。

 えさし郷土文化館の野坂晃平学芸員は「河川利用のさまざまな側面を見せつつ村落の生活史も見渡せる」と来場を呼び掛けている。

 同館は年中無休で、午前9時~午後4時の開館。問い合わせは同館=0197(31)1600=へ。

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