一関・平泉

たいまつ掲げ裸参り 達谷窟毘沙門堂で鬼儺會【平泉】

下帯姿の男衆がたいまつを掲げ、毘沙門堂をはじめとする境内を祓い清めた裸参り

 下帯姿の男衆が年縄奉納や裸参りでのたいまつ祓(はら)い、護摩餅争奪戦などを繰り広げる達谷窟(たっこくのいわや)毘沙門堂の鬼儺會(おにばらえ)は、2日深夜から3日にかけて平泉町平泉字北沢の達谷西光寺(達谷窟敬祐別当)境内で営まれた。

 身を切るような寒さの中、県内をはじめ遠くは大阪府や米国ハワイから男性19人が参加。午後10時に近くを流れる川で冷水を浴び身を清める水ごりを行った後、腰に巻き付けた年縄を参道にある三つの鳥居のうち二の鳥居に巻き付け奉納。裸参りでは二手に分かれた男衆がたいまつを掲げて境内を巡りながら祓い、最後には井桁に積み上げた燃え盛る丸太の上で気勢を上げるひたきのぼりも行われた。

 3日午前0時に始まった鬼儺神事では、災いや病を封じ込めた鬼の面を逆さに背負った2人の男児が「鬼子登り」で堂内を祓い清めた後、達谷窟毘沙門神楽を奏上。護摩餅を入れた赤い袋が舞台から投げ落とされると、男衆による勇壮な争奪戦が繰り広げられた。

 約30分の争奪戦で取り主となった紫波町の畠山真さん(41)は「今年は家族をはじめ皆さんが何事もなく平穏に生活できる1年になってほしい」と語った。

 餅の焦げ方でその年の農作物の出来や天候を占う作だめしでは、コメは大豊作となるものの、夏の大酷暑と水不足で野菜全般が不作になるなどの結果が出た。

 鬼儺會は、達谷窟毘沙門堂を根本道場としている同寺が元日から8日まで行っている修正会(しゅしょうえ)の神事の一つ。三つの祓いと神楽奏上から成る神事は修験の廃止などで男衆の裸参りや年縄奉納が一時途絶えていたが、2017年に復活した。

▲舞台から投げ落とされた護摩餅を取り合い激しくぶつかり合う男衆

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