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若者の出会い応援 いきいき財団 理美容2団体 結婚促進へ協定締結【岩手】

結婚支援で協定を締結した3団体代表者の(左から)湊理事長、小向理事長、深澤理事長

 いきいき岩手支援財団と、県内の理容業、美容業の事業者団体は10日、結婚支援に関する協定を締結した。事業者が経営する店舗で同財団が運営する「“いきいき岩手”結婚サポートセンター(i―サポ)」の取り組みを紹介するなど若い世代の出会いのきっかけづくりに連携して取り組み、少子化、人口減少の抑制につなげる。

 協定を結んだのは同財団と、県理容生活衛生同業組合、県美容業生活衛生同業組合。理美容各店の個別接客という特性により、顧客との間で家族や親戚の結婚が話題になることも多いという業界に着目し、両組合に協力を打診した。

 i―サポは県や市町村、商議所、社会福祉協議会、県医師会など官民連携で2015年10月に設立。出会いの機会を提供する公的なマッチングシステムを運用し、19年12月末現在で累計会員数は2254人、会員同士の成婚数は75組(150人)を数えている。

 県理容生活衛生同業組合には806事業主、県美容業生活衛生同業組合には795事業主が加盟。

 協定では、両組合で約1600店近くになるという店舗にi―サポのリーフレットを配置し、顧客から結婚に関する話題が出た際は積極的にi―サポを紹介していく。両組合員事業者が実施する結婚支援などに関する研修会や勉強会に無償で同財団の講師を派遣するほか、両組合の結婚支援に関する活動を財団ホームページで発信する内容も盛り込んだ。

 同財団の小向正悟理事長は、協定の締結はi―サポの成婚数を上げるのに必要な会員の獲得につながるとし、「互いに手を携えながら結婚を望む方に出会いの場を提供していきたい」と話した。

 県理容生活衛生同業組合の湊正美理事長は「私たちの仕事でも出会いの場は非常に少なくなっている。成婚になれば社会、地域、私たちのためにもなる」とし、県美容業生活衛生同業組合の深澤泉理事長は「美容の仕事は究極の対面サービス。平均60分ぐらいは1対1で接する時間があり、顧客との話題はプライベートに及ぶこともある。組織で事業に貢献したい」と話した。

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