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額、件数とも大幅増 県警 昨年の特殊詐欺認知 高齢者被害が8割弱【岩手】

 県警がまとめた県内の特殊詐欺被害認知状況(暫定値)によると、2019年は55件(前年比28件増)と倍増。被害額も1億4942万円(同6034万円増)と大幅に増えた。高齢者が被害に遭うケースが全体の8割弱を占めており、県警は民生委員ら関係機関と連携した広報啓発活動などを展開し、被害の未然防止に努める。

 手口別では、警察官や銀行員をかたるオレオレ詐欺が17件(同9件増)発生。オレオレ詐欺の手口で被害者に接触し、被害者宅を訪問してキャッシュカードをだまし取る窃盗被害も17件(同14件増)あり、この二つで全体の約6割を占めた。このほか、架空請求詐欺が17件(同5件増)発生。インターネットサイトの利用料金や、訴訟費用を請求する手口が目立った。このほか、融資保証金詐欺とギャンブル必勝法情報提供名目の詐欺が、前年と同様に各2件発生した。

 被害者は55人で、うち43人が65歳以上の高齢者だった。県警は「他の年代と比較して在宅率が高いことが影響しているのでは」と分析している。

 被害額をみると、架空請求詐欺の6652万円(同5072万円増)で最も高かった。全体の4割弱を占めており、未納料金請求名目による電子マネー被害や、現金送付による被害があったという。次点がギャンブル必勝法情報提供名目詐欺3763万円(同2303万円増)。オレオレ詐欺が812万円(同4180万円減)、融資保証金詐欺が564万円(同106万円増)などとなった。

 県警は特殊詐欺被害を未然に防ぐため、特殊詐欺被害防止広報センターが実施する電話での注意喚起のほか、県と連携し民生委員らによる啓発チラシ配布などを展開する。不審電話への対策として、留守番電話の設定や迷惑電話防止機器の活用も推奨。吉田良夫生活安全部長は「具体的な手口を広報しながら、県民一人ひとりの防犯意識の高揚を図りたい」としている。

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