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介護ロボで負担軽減 盛岡でフォーラム 機器体験や事例紹介

介護現場で役に立つ機器の紹介などが行われた「介護ロボット岩手フォーラム」

 いきいき岩手支援財団が主催する「介護ロボット岩手フォーラム」は17日、盛岡市内で開かれた。高齢者の介助などに役立つ機器の紹介や事例発表を通じ、来場者が介護現場へのロボット導入のメリットについて理解を深めた。

 介護現場の人材不足が深刻化する中、さまざまな負担を軽減する介護ロボットの導入について考える機会を持とうと開催。介護ロボットの体験展示をはじめ、導入促進に向けた県の取り組み紹介、県内の福祉事業所による導入成果発表会などが行われた。

 体験展示では、県内外の16メーカーが自社商品を紹介するブースを設置。椅子が浴槽に自動でスライドすることで、安全な入浴介助が行える機器をはじめ、重い物を軽々持ち上げられる補助スーツ、見守り介護ロボットなど、多様な機器が紹介された。

 このうち腰に装着するタイプの機器は、かがんだ際などに腰や太ももへの負担を軽減。移乗介助を楽にするほか、体力が低下した高齢者らの自立支援にも活用できる。来場した介護関係者は、実際に機器を装着し中腰になるなどして効果を実感していた。

 同財団の小向正悟理事長は「介護は体力的にも精神的にも大変な仕事。追い込まれて辞めてしまう人も多い。負担を少しでも和らげ、人材不足を解消するためにも現場で介護ロボットの導入を検討してほしい」と話していた。

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