県内外

晩成型選手に対応 来年度いわてスーパーキッズU12、U15で最終選考

スーパーキッズ発掘・育成事業の最終選考会で立ち三段跳びを行う参加者

 県は、岩手から世界へ羽ばたくトップアスリートを育成する「いわてスーパーキッズ発掘・育成事業」について、2020年度から中学生対象のU15、小学生対象のU12の二つのカテゴリーで実施する。中学生以降に身体機能や運動能力が発達する晩成型のアスリートにも対応するのが狙い。19日には盛岡市内で来年度の「スーパーキッズ」の最終選考会が開かれた。

 事業の対象は小学5年生から中学3年生まで。これまでは応募した小4、5年生の中から体力測定の結果などを基にスーパーキッズに認定し、5年間で多様な競技体験や、各種競技で通用するよう基礎能力や運動能力を高めるトレーニングなどに取り組んできた。

 07年度の事業開始から10年余りが経過し、小学4、5年生から6年生にかけて急激に身長が伸びたり、運動能力が発達したりする児童もいることから、来年度からは応募できる学年を分けて募集することにした。

 活動期間は、U12が2年間、U15が3年間。これまで中学生は競技に特化したプログラムだったが、U15では総合的な体力、競技に生かせる身体能力を高めるトレーニングなども取り入れていく。

 19日に盛岡市内で行われた最終選考には、19年11月に県内6カ所で実施した1次選考を通過した小学4年生91人(U12)と小学6年生43人(U15)の計134人が参加した。

 このうちU15の最終選考には、スーパーキッズとしてトレーニングする児童から、4年生時の選考で涙をのんだ児童、初めてチャレンジする児童までが集まった。ジグザグ走、立ち三段跳び、クロスロードダッシュ、20メートルシャトルランの4種目の記録を測定し、保護者を交え事業関係者との3者面談に臨んだ。

 県スポーツ振興課の小原幸尋上席スポーツ振興専門員は「世界を目指し、自分の可能性を広げてもらうチャンス。そのチャンスをうまくつかんで頑張ってほしい」と話していた。

 来年度はU12で30人程度、U15で15人程度を選考し、スーパーキッズとして認定する予定。選考結果は2月14日に参加者に通知する。

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