多彩な題材個性豊かに 4日まで美樹会冬の美術展【北上】
北上市内の美術愛好家でつくる美樹会(星良隆会長、会員23人)の第11回冬の美術展が、同市新穀町の市民交流プラザで開かれている。風景画や静物画などサイズもさまざまな絵画が壁を彩り、来場者のため息を誘っている。4日まで。
第29回市民芸術祭に参加。会員21人が自然や人物、花などを油彩や水彩、アクリル、パステル、木炭などで描いた35点を寄せた。
地元の公園や秋の自然、焼石連峰といった風景画のほか、花やグラス、ランプなどの静物画、女性などの人物画も出展されている。
児玉智江さんの「椿の花をひろい遊ぶ子供」(水彩、F80号)は、庭に咲くツバキのあまりの美しさに心奪われ、3年前にスケッチ。昨年11月から色付けなどを始め、今年1月に仕上がった。近所の子供を自身の幼い頃に重ね、ツバキとそこで遊ぶ子供の姿を色鮮やかに表現した大作だ。
「全国各地でスケッチしたものを持ち帰り、作品にするのがとにかく楽しい」と星会長(80)。会員の腕が年々上がってきているのもうれしいといい、「展示会で作品を持ち寄り、見合って評価し合う。この時間がお互いの創作の刺激になっている」と話していた。
開催時間は午前10時~午後6時(最終日は5時)。入場無料。