奥州・金ケ崎

卓球経費CFで募集 目標100万円、冷房設置 あすから受け付け インターハイ市実行委

 2020年度全国高校総合体育大会(インターハイ)奥州市実行委員会は、8月に市総合体育館(Zアリーナ)で開かれる同大会卓球競技で不足する開催経費をクラウドファンディング(CF)で募る。目標金額は100万円で、主要な練習会場となる同体育館サブアリーナへの仮設冷房設備の設置に充てる。3日正午に取扱会社のホームページで受け付けを始め、3月末まで募る。

 同大会は東京五輪の影響で、北関東をはじめ競技会場を分散して開催される。同市は1999年の岩手インターハイ、2016年岩手国体の卓球競技が行われた実績があり、今回の開催地を引き受けた。

 通常は国や県からの補助で開催経費の8割近くを賄うが、19年度は例外的な会場形態となるため給付が見込めない状況。主催の全国高校体育連盟もCFの実施などで補助をしているが、同市を含め経費不足が濃厚な開催地がある。

 仮設冷房設置費用は約400万円で、市実行委はこのうち100万円をCFで補いたい考え。仮設冷房は岩手インターハイでもサブアリーナのフロアに設置した経緯がある。競技会場のメインアリーナに直近の練習会場で、熱中症防止などアスリートファーストの観点からも設置を重視している。

 寄付は1口各5000円、1万円、5万円、10万円の4コース。目標金額に到達しない場合は各支援者に返金する方式。支援金はふるさと納税同様、寄付金として税控除に使用できる。市実行委は「卓球競技開催を引き受けたのは、岩手・宮城内陸地震と東日本大震災で全国から受けた支援の恩返しという側面もある。高校生の夢の舞台を全面的にバックアップしたい」とし、協力を呼び掛けている。

 CFはREADYFOR(本社東京都)が取り扱う。社名で検索し、ホームページにアクセスする。

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