雪踏みしめ道作り たろし滝 11日に測定会【花巻】
氷柱の太さでコメの豊凶を占う「たろし滝測定会」に向けた山道の整備作業が2日、花巻市石鳥谷町の現地で行われ、地域住民やボランティアらが雪を踏み固めるなどして見物客の通り道を確保した。
毎年2月11日の測定会には県内外から多くの人が訪れるため、明るい社会づくり運動みなみ岩手推進協議会(髙橋勲会長)では事前に駐車場からたろし滝まで約300メートル区間の整備に取り組んでいる。この日は同協議会や大瀬川たろし滝測定保存会(板垣寛会長)、ルンビニー苑などから合わせて約50人が参加した。
参加者は列になって山道を歩いて雪を踏み固め、スコップで雪をかいたり、倒木をのこぎりで切ったりして歩きやすいように通路を整えた。山肌が見える箇所もあるほど雪が少ないとあって作業は順調に進んだ。
同保存会が42年ぶりに滝にある神棚を更新したのに伴い、山祗神社の直町清均宮司を迎えて入魂式も行われ、板垣会長、髙橋会長、ルンビニー苑利用者代表の千葉睦己さん(45)が玉串をささげて五穀豊穣(ほうじょう)などを祈願した。活動後は昼食交流会が行われた。
髙橋会長は「こうしたボランティア活動を通じて地域の方々と交流し、今後も一緒になって行事を後世に伝えていきたい」、板垣会長は「たろし滝は温暖化を研究する気象学の先生方からも関心を持っていただいている。長く続けていきたい」と話していた。
測定会は11日午前10時から現地で行われる。