北上・西和賀

継承団体一堂に 4部構成、迫力の舞台 冬のみちのく芸能まつり【北上】

鬼剣舞など多彩な芸能が披露された「鬼よ燃えろ! 冬のみちのく芸能まつり」

 民俗芸能フェスティバル「鬼よ燃えろ! 冬のみちのく芸能まつりPart11」は2日、北上市文化交流センターさくらホールで開かれた。同市を代表する鬼剣舞をはじめ、市内外で伝承活動を続ける団体が一堂に会し、一日を通して多彩な芸能を披露し合った。

 市や市教委、市民俗芸能協会などで組織する市文化財活性化実行委員会が、文化庁の文化芸術振興費補助金(地域文化財総合活用推進事業)を受けて開催。

 ステージは1部「北上市の民俗芸能」、2部「未来へつなぐ」、3部「まつりの賑(にぎ)わい」、4部「鬼よ燃えろ!」の4部構成。1部では下藤根さんさ踊、黒澤尻鬼剣舞、新平神楽、早池峰岳流更木神楽、上宿和賀神楽の市内5団体が登場し、特色ある芸能を演じた。

 20代の踊り手を中心に稽古に励む黒澤尻鬼剣舞は、「三番庭」と「一人加護」をエネルギッシュに演舞。新平神楽は、軽快な動きと独特の流れで構成した「権現舞」などを披露した。

 2部は鳩岡崎座敷田植踊、飯豊鬼剣舞少年団の演目のほか、県立岩泉高校が中野七頭舞、県立北上翔南高校が翔南鬼剣舞を演舞。3部では、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産登録10周年を迎えた早池峰神楽(花巻市)の大償神楽、岳神楽がそれぞれ伝統ある舞を繰り広げた。

 フィナーレを飾る4部では、相去鬼剣舞と口内鬼剣舞が「鬼の饗宴(きょうえん)」。さらに8団体が出演する「鬼剣舞大群舞」が行われ、多くの踊り手による気迫あふれるステージで締めくくった。

 同協会の菅原晃理事長は「北上市は『民俗芸能の宝庫』と言われているが、取り巻く環境は厳しさを増している。官民協働で全市を挙げ、このまつりを開催することができた」と各方面からの支援に感謝した。

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